ベトナムの人口事情を解説若い平均年齢に注目!

ベトナムの人口事情を解説
若い平均年齢に注目!

2019年調査で1,848もの日本企業が進出している、活気ある国ベトナム。

ベトナムでは、10年に1回人口センサスが実施されています。本記事では、最新のベトナムの人口、人口増加の現状と今後の予測についてお伝えします。

ベトナム経済の状況

世界銀行が発表した「2020年6月版世界経済見通し」では、新型コロナウイルスの世界的流行と経済活動の停止により、世界経済は大きく後退し、本年度の世界経済成長率はマイナス5.2%と予測しています。

しかし、そうした中、世界銀行はベトナム経済のGDP成長率をプラス2.8%(※1)と予測。2020年の成長率がプラスと予測される主要国が少ない中、ベトナム経済の堅調ぶりが際立っていると言えるでしょう。

その要因として、ベトナム政府による新型コロナウイルスの対応が功を奏したことが大きいと考えられますが、そもそもこの10年ほど、ベトナム経済は右肩上がりに成長を続けています。その要因として、ベトナムが文字通り若い国であること、経済を若いベトナム人が支えていることなどが挙げられます。

ベトナム人の平均年齢はなんと約30歳です。全人口のうち、およそ60%が30歳以下、それだけ労働人口も豊富と言えるでしょう。日本の平均年齢約45歳と比べてもいかに若いかがわかります。

中国に次ぐ生産拠点、さらにASEAN諸国や欧米の輸出拠点としても期待され、日系企業の多くが進出、さらにその数を増すことが予想されています。

2020年のベトナムの最新の人口と主要都市の人口密度

人口センサスの速報値で、ベトナムの総人口は9750万人(※2)と発表されました。ホーチミンが346万人、ハノイが143万人であり、やはり、経済・工業の中心の首都ハノイと、観光業が盛んなホーチミンに人口が集中しています。

人口密度(1㎢当たり)では、ホーチミンが4,363人、ハノイが2,398人と、ホーチミンがハノイよりかなり高いことが報告されています。日本では東京都の人口密度が約6,300人、大阪府が約4,600人ですから、ホーチミンの人口密度はほぼ大阪府に近い数字といえるでしょう。

ベトナムの人口推移と今後の予測

長期にわたるベトナム戦争の影響で一時的に人口減少はあったものの、ベトナムの人口は総体的には増加傾向が見られます。1955年から1990年までに、ベトナムの人口増加率は2%を超えるレベルで推移し、2013年には9,000万人にまで伸びました。

今後のベトナムの人口増加は、低いレベルで推移すると予想されていますが、2024年には1億人を超えることが予測されています。2050年頃には人口増加のピークを迎え、その後はゆるやかな減少傾向が続くと予想されます。

一方で、ベトナムは人口ボーナス期を迎えているといわれています。人口ボーナス期とは、15歳以上65歳未満の、働いて経済を支える“生産年齢人口”の比率が圧倒的に高い状態のことです。

ただし、若年層の人口が今後も限りなく増えていくわけではないため、ベトナムの若い労働力に期待するというのであれば、日本を含め、賃金を含めた待遇改善など、優秀な人材を集めるための施策が必要になるでしょう。

高い成長率と若年層が多い活気ある国

ベトナム市場には以下のような魅力がたくさんあります。

・若い人材が豊富

・雇用コストが低い

・ベトナム人の勤勉な国民性

・繊維産業が主力で手先が器用

・資源が豊富

・物価が安い(日本の物価の約3分の1)

・安定した経済成長

一方でインフラ整備が整っていない、離職率が高いなどのマイナス面もありますので、ベトナムへの進出を企図するのであれば、実際のベトナムの経済状況やビジネスの実態を事前にしっかり把握する必要があります。私たちシングラでは、国内で培ったマーケティング技術とベトナム市場における豊富なノウハウにより、日本とベトナムの架け橋になることができます。ベトナムでのビジネスを検討中であるなら、ぜひお気軽にご相談ください。

最後に

生活水準が上がり、上位中間層と高所得者の割合が増加するベトナムでは、質が良い日本製品の需要がますます伸びています。中国や韓国と比べて競合が少ない今がベトナム市場進出の絶好の機会です。

私たちシングラは、これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。

成長著しいベトナム市場への進出をご検討でしたらぜひお気軽にご相談ください。