注目度NO.1の国ベトナムベトナム進出の利点を分析

注目度NO.1の国ベトナム
ベトナム進出の利点を分析

多数の外資系企業から注目され、中国からの生産移管先としても脚光を浴びているベトナム。ここ数年は、日本企業のベトナムへの進出件数が増え続けています。本記事では、ベトナムへの販路拡大を検討中の企業にとって、ベトナム進出はどのようなメリットがあるかご紹介します。

日本企業のベトナム進出動向

JETROの最新の概況・基本統計によると、ベトナムへ進出した日本の企業数は、2020年9月末時点で1,943社、また、2019年度の日系企業実態調査によると、今後1~2年の間に事業展開が拡大すると答えた企業は約64%でした。進出企業を企業規模別で見ると、中小企業の割合が大企業よりも高く、設立年別では2011年以降に設立した企業が過半数であることが特徴です。

ベトナムに進出している主な大手の日系企業は、キヤノン、パナソニックをはじめ、ホンダ、トヨタ、富士通など製造業を中心に多数。また、近年では消費国としても注目されているため、イオン、ユニクロ、DHC、資生堂がベトナムに進出しています。

日本企業がベトナムに進出するメリットとは 

1. 質の高い豊富な労働力と低い雇用コスト

ベトナムは総人口約9,648万人(2019年ベトナム統計総局)であり、そのうち30歳未満が6割以上、さらに毎年100万人のペースで人口が増え続けています。平均年齢が31歳と若く、ITリテラシーの高い優秀な労働者が多い点も魅力です。

また、国民の平均月給が約27,000円であることからもわかるように、労働者が豊富なため、日本と比較し低コストでの雇用が可能なことは大きなメリットといえます。ベトナム人は日本人と同様に勤勉で、仕事への姿勢も真面目、さらに親日的であるため、ビジネス上友好的な関係を作りやすいこともメリットといえるでしょう。

 

2. 右肩上がりの経済成長と貿易自由度の高まり

ベトナムのGDP成長率は、ここ数年間で7%以上と高い数値で推移しています。また、近年は日本を含め複数の国と自由貿易化が進み、それに伴い税制優遇措置も実施。一部の分野を除いて外資100%進出を認め、積極的に各国にベトナムへの進出を呼び込んでいます。

2015年9月には最大49%まであった外資の出資制限を撤廃し、外資参入が容易になりました。進出している日本企業の代表的な業種は、製造業、小売業、サービス業などですが、これらの業種はほぼ外資が規制されていないため、進出しやすいことはメリットです。

3. 豊富な資源と物価の安さ

米やコーヒーなどの農業資源が豊富にあるベトナムですが、原油の埋蔵量と生産量が多いこともメリットです。また、ホーチミンやハノイには観光資源も多く、近年は世界中から多くの観光客が訪れ、観光地化が進んでいます。

好調な経済成長に伴い近年の物価は上昇傾向にありますが、それでも日本の物価と比べると一般的には3分の1程度とはるかに安いことは魅力です。ベトナム法人を設立するにあたって、貨幣価値自体が低いこともメリットとなるでしょう。

近年の物価上昇とそれに伴うビジネスチャンス拡大についてはこちらの記事で紹介しているのでご確認ください。

ベトナムの最新の物価事情を解説!物価の上昇と拡大するビジネスチャンス

4. アクセスの良さ

日本からベトナムへのアクセスが良いこともビジネスにおいてはメリットです。 日本・ベトナム間の直行便が増えており、東京からの飛行時間は6時間程。時差は2時間程度であり、出張しやすい点が挙げられます。

さらに、東南アジアのほぼ中央に位置しているベトナムは、中国やASEAN諸国へのアクセスも便利です。ベトナム北部は中国と陸続きで隣接しているため、中国からの物流が容易なこともメリットといえるでしょう。実際にベトナムに進出している企業で中国の華南地区から原材料や資材などを陸送で輸送している例もあり、海上輸送以外の物流プロセスも選択できる可能性があります。

ベトナムは東南アジア諸国の中で、治安・政治が安定している点もメリットといえるでしょう。反日感情がないことなども考慮に入れると、総じてマイナス面が少ない国といえます。ただし、ベトナムと日本は価値観が似ているものの、文化としてはやはり異なる点が多いので、その違いや特性を理解した上での市場進出が必要となるでしょう。

最後に

日本企業の市場進出が進み、今後の発展に注目が集まるベトナム。
これからも日系企業をはじめ、外資系企業の市場進出が更なる経済成長を後押しするでしょう。
実際、コロナ禍でも2020年のGDP成長率は2.9%とプラス成長を維持しており、世界的に高水準の経済成長を遂げています。引き続き経済の動向に注目です。

私たちシングラは、これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。

成長著しいベトナム市場への進出をご検討でしたらぜひお気軽にご相談ください。