by シングラ編集部ベトナムで人気の日本製品の特徴とは？
急速な経済成長により国民の生活水準が向上したベトナム。上位中間層や高所得者層が増えたことで化粧品、美容関連商品、台所家電、衣料品など高価な日本製の売上が好調です。今回はベトナムで人気の日本製品とその人気の理由について解説します。
ベトナムで人気の日本製品①：バイクと車
ベトナム人に人気の日本製品としてバイクが挙げられます。ベトナムでは道路の交通量が非常に多く小回りの利くバイクなしでは生活ができません。免許が取れる18歳の誕生日プレゼントがバイクだったというベトナム人も少なくないようです。ベトナムで圧倒的人気を誇るのがホンダのバイク。道路を走っているバイクを見てみると、新旧さまざまですが、かなりの確率でホンダのバイクに遭遇できます。
ベトナムでは排気ガスによる環境悪化が懸念されていることから、車の購入抑制の一環として高額な税金がかけられています。そのため車を持っているのは一部の高所得者層のみでした。しかし最近はゆとりのある中間層が増加し、車を所有する家庭が増えてきました。そんな中で人気の日本製品として存在感を増しているのがトヨタの車です。いまだ手が届く家庭は限られていますが、旧車が多く走るベトナムの道路でトヨタの車はかなり目立っています。
ベトナムで人気の日本製品②：台所家電
日本＝家電の国というイメージが根強いことから、日本の家電製品は高価であっても非常に人気あります。以前は偽物が多く流通していましたが、最近はイオンのような日系ショッピングモールが進出したことで、本物の日本製品が購入できるようになりました。そのためベトナムの台所でも、本物の日本製家電が見られるようになってきました。
とくに人気の台所家電は炊飯器です。ベトナムでは、三世代さらには親戚も一緒に暮らす大所帯があたりまえ。また、ベトナムのお米の消費量は世界第4位で第9位の日本の2倍以上を誇ります。お米の消費量が多いことから、お金にゆとりが出てきたら日本製の炊飯器を買う家庭が目立ちます。その他、電子レンジ、冷蔵庫、トースター、フライヤー、ジューサーも人気の日本製品です。
ベトナムで人気の日本製品③：美容関連商品
女性のあいだで人気があるのが日本製の化粧品。その中でも圧倒的な知名度を誇るのが資生堂です。資生堂の製品を持っていることはちょっとしたステータスのようで、資生堂の商品を購入すると嬉しさのあまりFacebookに写真を投稿する女性も少なくありません。また、日本ではお手軽価格に分類される化粧品やメイク用品も幅広い世代で人気です。口コミで広がっている商品も多く、日本では認知度のそれほど高くないブランドの化粧品が、ベトナムで大人気というケースもあります。
さらにベトナムでは、健康やアンチエイジングのためにサプリメントを飲む習慣があります。ビタミンやコラーゲンのような定番に加え、現地で一大ブームを巻き起こしているのがスピルリナ。ベトナムで購入すると日本の3倍近くの値段になるため、日本へ出張や旅行に行く人にまとめ買いを頼むベトナム人も目立ちます。体のなかに入るもののため、信頼度が高い日本製品の人気は不動とも言えるでしょう。
※Shopee Viet Nam で販売されているスピルリナ。黄色い星マークの右の数字は購入された数です。例3.6k →3600個
ベトナムで人気の日本製品④：衣料品
ベトナムで流通している衣料品は、ベトナム製、中国製、タイ製が中心。正規ルートの輸入品、大手メーカーの工場の検品落ち商品、外国から持ち込まれた安物まで、さまざまな衣料品が流通しています。日本製を謳う衣料品も出回っており、身に付けているベトナム人も多数。ただ本当に日本製品なのかは不明で、本物が欲しいけれど手に入らないこともあるというのが現状です。
日本ブランドのなかで絶大な人気を誇っているのがユニクロ。ベトナムには正規店が長らくなかったため、ユニクロという大きなロゴがプリントされたニセモノが当たり前のように出回っていました。そのため日本で購入した本物のユニクロの服はある種ステータスになるほどベトナム人に人気です。最近はユニクロがベトナム進出を一気に加速させていることから、都市部を中心により多くのベトナム人がユニクロ製品を手にする機会が増えることが予想されます。
最後に
生活水準が上がり、上位中間層と高所得者の割合が増加するベトナムでは、質が良い日本製品の需要がますます伸びています。中国や韓国と比べて競合が少ない今がベトナム市場進出の絶好の機会です。
私たちシングラは、これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。
成長著しいベトナム市場への進出をご検討でしたらぜひお気軽にご相談ください。
