KOLマーケティングで必須ベトナム若者文化基礎知識

KOLマーケティングで必須
ベトナム若者文化基礎知識

ベトナム人の若者はスマホに触れている時間が多いため、SNSを通じて大ヒット音楽が生れます。YouTubeでは1億再生を超える大ヒットも珍しくありません。複数の輸入文化が共存しているベトナムですが、アニメやマンガについては日本文化が圧倒的に人気で、コスプレイベントなども定期的に開催されています。今回はベトナムの若者文化について解説します。

ベトナムの若者文化①:男性歌手は甘いルックスが人気

ベトナム人は、男女問わず歌を聞くこと、歌うことが大好きです。ショッピングモール、スーパー、飲食店では音楽やビデオが流れているのが当たり前です。またベトナム人は1日平均4時間以上スマホを使用しており、スマホユーザーの80%が1日2時間以上アプリに時間を使っているため、SNS上で話題になると瞬く間に大ヒット曲となる傾向があります。ちなみに、日本人のスマホの使用時間は1日平均2〜3時間なのでベトナム人がいかにスマホを多く使用しているかわかります。

ベトナムの若者のあいだで圧倒的な人気を誇る男性歌手のひとりがSƠN TÙNG M-TP(ソン・トゥンM-TP)です。数々のヒット曲を放っており、公式YouTubeにアップされた曲のなかには1億再生を超えているものも含まれています。甘いルックスに加えて、幼少期から音楽を学んでいることから安定している歌唱力も人気の理由です。

広告にも多く起用されており、最近ではベトナム配車アプリ「Go-Viet」にもSƠN TÙNG M-TPが起用されました。

Go-Vietの広告に起用されているSƠN TÙNG M-TP
※出所:https://ngoisao.net/son-tung-m-tp-hop-tac-cung-go-food-mo-gian-hang-am-thuc-3951204.html

SƠN TÙNG M-TPと並ぶ人気男性歌手がJACK。もともとK-ICM x JACKというグループで人気を得て現在はソロで活動しています。SƠN TÙNG M-TPは欧米風の楽曲が多いのですがJACKは少し懐かしさを感じる民族音楽の雰囲気が漂っていることが特徴。若者を中心に幅広い世代に愛されています。

 

ベトナムの若者文化②:女性歌手は美しさも人気の基準

ベトナム女性の関心事のひとつが美の追求。自分磨きはもちろん、美しい女性を見ることが大好きです。そのためベトナムの人気女性歌手は歌の実力はもちろん、外見的な美しさも群を抜いており、男性はもちろん女性にとっても憧れの対象となっています。

Đông Nhi ドン ニー
※出所:https://phunutoday.vn/ca-si-dong-nhi-la-ai-d176918.html

日本のベトナム関連イベントに何度かゲスト出演している実力者歌手がđông nhi。ベトナム国内で数々の賞を受賞しているほか、日本政府観光局による東北6県の認知度向上キャンペーンの福島アピール担当アーティストにも選ばれた過去があります。

※ĐÔNG NHI  YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCa9HAp5QVsCL44qW08Rt-Xg

AMEE
※出所:https://sk-vn.com/?p=4965

若者のあいだで人気に火がついているのがAMEE。インフルエンサー兼アイドルという位置づけです。Facebook・TIKTOKで先立って話題となり、下積みを経てデビューした経緯から、コスメやファッションのインフルエンサーとしての影響力も大きい女性です。

※AMEE  YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCCF91sLycgCnTMUN6nNwEGQ

トップKOLのAMEE。コカコーラなど多くの広告に起用されている。
※出所:https://blog.7saturday.com/diem-tin-kol-tuan-4-thang-4-26-4-3-5

ベトナムの若者文化③:アニメ・マンガは日本が圧倒

ベトナムではさまざまな輸入文化が浸透しており、ベトナム、タイ、アメリカ、中国、韓国、日本など複数の文化が同時に受容されています。アニメ・マンガについては日本が圧倒的な人気を誇っています。

かつてはドラえもんが日本アニメの定番でしたが、「クレヨンしんちゃん」「ドラゴンボール」「セーラームーン」なども浸透。現在は「名探偵コナン」「ONE PIECE」「ハイキュー!!」「るろうに剣心」のほか、日本人でもなじみのないようなマニアックなアニメ・マンガに夢中になっている若者も少なくありません。Q&Meがベトナム人に対して行った調査では人気アニメキャラクター1位「ドラえもん」、2位「ポケモノ」、3位「ドラゴンボール」、4位「コナン」、5位「ONE PIECE」となっています。

アニメやマンガはベトナムの日本語話者を増やすことに貢献。さらに、日本製のバイク、車、家電、食品等に対する愛着や興味を高めるきっかけともなっています。

ベトナムの若者文化④:アニメコスプレ人気も健在

ベトナムには、アニメ・マンガのコスプレを楽しむ若者もたくさんいます。コスプレイベントが開催されると、日本のアニメのコスプレをした若者が集結します。ドラゴンボール、セーラームーン、ヱヴァンゲリヲン、ラブライブ!、ONE PIECEなどのコスプレはかなり本格的なもの。コスプレイヤーには、日本語を話せる、日本文化に興味がある人も少なくありません。コスプレをきっかけに、日本に留学する、日本企業に就職する人も多いそうです。

ベトナム・ハノイで年に1度開催されているのが福岡県主催の「アジアン・ビート」関連イベント。コスプレコンテストが含まれているため、予選通過者のほかにコスプレ愛好者が一堂に集結します。近年はイオンモールで開催されることが多く、地域をアピールしながら日本文化や商品等を合わせて紹介する機会となっています。

※ベトナム・ハノイ「アジアンビート秋祭り2019」 イベントレポート
https://asianbeat.com/ja/photo/event/akimatsuri2019.html

最後に

ベトナム人の若者に人気の日本文化は日本製品への愛着や興味を高めるきっかけにもなっています。中国や韓国と比べて競合が少なく、経済成長と共に消費者の購買意欲が高まっている今がベトナム市場進出の絶好の機会です。

私たちシングラは、これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。

成長著しいベトナム市場への進出をご検討でしたらぜひお気軽にご相談ください。