知っておきたい!ベトナムの祝日の基礎知識

知っておきたい!
ベトナムの祝日の基礎知識

ベトナムの祝日は1年間で12日あります。大型連休となるのが、2月のテト休暇と4月から5月にかけてのゴールデンウィーク。テト休暇中は仕事をせず帰省するベトナム人が多く、ゴールデンウィークはお祭りを楽しみます。今回はベトナム市場進出をする上で知っておきたいベトナムの祝日に関する基礎知識を紹介します。

ベトナムの祝日①:1年間に計12日間!

ベトナムでは新暦と旧暦のふたつの暦が使われています。日常的に使われているのは日本と同じ新暦。しかし、祝日については旧暦を基準に定められています。このようにして規定されているベトナムの祝日は1年間に12日間。もともと11日間でしたが、2021年度から1日追加されました。

1月1日は元旦祝日となりますが大みそか、1月2日、3日は土日でないかぎり平日です。日本の正月に相当するのが旧正月であるテト。2月12日が新年、その前後の5日間が休日とされてきましたが、2012年から土日と合わせて7連休とすることが承認されました。

テト休暇と並ぶ大型連休があるのが4月から5月にかけての時期。ベトナム建国の祖とされるフン王の命日が4月21日、ベトナムの南北統一を祝す南部解放記念日が4月30日となり翌日の5月1日も労働者の祭典(メーデー)のため祝日で連休になります。

9月は2日と3日が建国記念日で祝日ですが、もともと連休ではありませんでした。しかし2021年度から1日追加して連休化されました。

ベトナムの祝日②:連休になるように有給消化

ベトナムでは休みの日が続くと国民が怠けるという考えがあるため、連休を積極的に設けません。日本人がベトナムの現地企業で働くと、日本とくらべると祝日が少なく土曜日も出勤日であることも多く、そのため稼働日が多いという印象を抱くでしょう。とはいえ、ベトナム人が祝日以外はフルで働いているのかというと、そうではありません。

ベトナム労働法によると、1年以上勤務している労働者に対して12日間の年次有給休暇を与えるように規定されています。1年未満の場合は勤務期間により決められ、5年ごとに1日追加されます。

https://919vn.com/column/hire-vietnamese7/

日本で働いていると、仕事が忙しく「有給を消化しきれない!」という声を聞くことがありますが、ベトナム人はたとえ忙しくても1日も残らずしっかり消化します。そこで活躍するのが祝日。ベトナム人は祝日が集まっている時期にまとめて有給を消化することで連休化する傾向があります。

ベトナムの祝日③:テト休暇の過ごし方

1月1日の元旦は連休ではないため、ベトナム人は身近な人と簡単に新年を祝うのにとどめます。新年のイベント等があるものの、日本とくらべると特別感はありません。その代わり帰省シーズンとなるのがテトの時期です。2021年は土日を挟んで2月10日から2月16日までがテト休暇期間となりました。この期間は基本的に会社や学校は休みとなり、チェーン店や大型商業施設は営業していますが、個人経営の食堂や商店は閉まります。

ベトナム人はテトの祝日に合わせて帰省する計画を立てています。仕事より家族と過ごす時間を優先させる国民性があるため、この期間に出勤を頼むと基本的には嫌がられます。そのためテト休暇中の出勤者は通常よりも高額な手当がつけられています。とはいえテトの祝日の時期は、会食の買い出しに合わせて大型商業施設などではテトプロモーションを大々的に開催するなど「かきいれどき」となります。

ベトナムの祝日④:お祭りが各地で開催

ベトナムの祝日が近づくと提灯や造花などの装飾がほどこされ、都市部も郊外も華やかな雰囲気につつまれます。そして、広場、公園、寺院などでイベントやお祭りが開催されます。ベトナムの祝日に行われる最大規模のお祭りが、東北部地方フート省のベトチー市にあるフンブオン広場で開催されるフン王祭り。開幕式では大々的に花火が打ち上げられ、フン王へ線香を手向ける儀式が行われます。さらに歌や踊りの披露、パレード、屋台なども楽しめます。

https://www.viet-jo.com/news/social/190409105704.html

ここでは紹介しきれませんが、ベトナムでは、祝日のほかにたくさんの祭日や記念日があり、大小さまざまなお祭りが開催されています。

最後に

日本と同様、ベトナムでは祝日に大規模なセールが開催され、ビジネスチャンスとなっています。祝日のスケジュールを把握しながら現地でのプロモーション戦略を考案することもベトナム市場進出を成功させる鍵です。

私たちシングラは、これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。

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