急成長!!ベトナムコンビニ事情を解説

急成長!!ベトナム
コンビニ事情を解説

ベトナムでは主に都市部を中心にコンビニが至る所にあります。コンビニ市場で圧倒的なシェアを誇っているのが、現地企業が運営しているWinMart(旧VinMart+)です。コンビニ業界は競争が激しく、業界シェアの入れ替わりが激しいことが特徴です。今回は急成長しているベトナムのコンビニ業界を解説します。

ベトナムで日用品や食料品を購入する場合、選択肢として挙がるのがスーパー、コンビニ、市場、個人商店、路上の売店などです。市場、個人商店、路上の売店は大都市から農村地域に至るまでベトナムのあらゆるところにあります。売られている商品はベトナム製や中国製が中心で、安価であるものの品質にやや難がある傾向があります。

それに対して、スーパーやコンビニは、現地および外国の大手企業が運営しているため、価格帯はあがるものの、高品質で管理が行き届いているものが店頭に並びます。そのためコンビニユーザーは経済的にゆとりがあるベトナム人および外国人が中心となります。

ベトナムで人気のコンビニ①:WinMart+(旧VinMart+)

出所:https://slofia.com/long-term/virtual-markets-have-great-business-opportunity.html

ベトナムコンビニ業界のシェアNo.1がWinMart+(旧Vin Mart+)。マサングループが運営するコンビニエンスストアです。金融や畜産飼料などに参画しているマサングループは2019年にビングループからコンビニチェーンを運営するビンコマース貿易サービスを引き継ぎました。コンビニ業界で圧倒的な地位を誇っており、ベトナム国内で約2,500店舗を運営しています。もともとはVinMart+という名前でしたが、マサングループから買収された後、2021年にWinMart+に改称されました。

WinMart+の特徴は、コンビニであるもののスーパーに引けをとらない商品数を揃えている点です。1階に食品、2階に日用品というように、2フロアタイプの店舗も少なくありません。お菓子や加工食品に加えて、野菜や果物、精肉や魚介類も売られているため、スーパーの代わりに利用しているベトナム人も目立ちます。

ベトナムで人気のコンビニ②:サークルK

アメリカ発のサークルK(Circle K)もベトナムでよく見かけるコンビニです。サークルKがベトナムに初進出したのが2008年。日系のコンビニよりも先に進出しているため、外資系のコンビニのなかでは圧倒的に店舗数が多く、かつ知名度があります。

ホーチミン市やハノイ市を中心に約400店舗を運営しており、アメリカ発ということもあり、とくに外国人が多いエリアに集中しているコンビニです。スーパー寄りのWinMart+と比べると店舗規模は小さく商品数も多くないものの、サンドイッチやバインミーなどの軽食が充実しているため、出勤前のベトナム人や現地滞在の外国人に愛されているコンビニでもあります。

ベトナムで人気のコンビニ③:ミニストップ

出所:https://www.facebook.com/MINISTOPVietnam.Official/

イオングループのひとつであるミニストップ(MINISTOP)は、ベトナムのコンビニ業界での規模はまだ大きくないものの、2011年にホーチミンに初出店してから着実に店舗数を増やしており、約100店舗を運営しています。出店の拡大を後押ししているのが、現地におけるイオンモールの進出です。ハノイ市とホーチミン市でモールを5店舗展開する勢いに乗って、ミニストップも新たなジャパンブランドとして存在感を増しているコンビニです。

ベトナムのミニストップの特徴は日本と同じようにイートインコーナーが設置されていることです。ソフトクリームやコーヒーを店内で楽しむことができます。また、日系のコンビニチェーンらしく、質の高いおにぎりやお惣菜、日本から輸入されたカップラーメンが充実していることも特徴です。甘くて濃厚なベトナムコーヒーとくらべると、ミニストップのコーヒーは日本人が飲みやすいすっきりタイプとなっています。

ベトナムで人気のコンビニ④:ビーズマート

出所:https://insideretail.asia/2014/09/11/berli-jucker-plans-vietnamese-expansion/

タイのアルコール飲料メーカー大手が展開しているコンビニのビーズマート(B’s mart)もベトナムで存在感を放っています。基本的にコンビニは都市部にあることが多いのですが、ビーズマートについては田舎と言われるエリアにも進出していることが特徴のコンビニです。ベトナム全土で約160店舗を運営しています。

2013年に大手コンビニチェーンのファミリーマートの現地パートナーを買収し、ファミリーマートが提携を解消しましたが、店舗をそのまま使っているため、どことなくファミリーマートの名残があるビーズマートも目立ちます。ベトナムのコンビニ市場は競争が激しく、躍進と撤退が繰り返される傾向があり、ファミリーマート買収はその典型といえます。

出所:https://www.facebook.com/BsMartVietnam/

最後に

ベトナム市場では経済発展に伴い、オンラインはもちろんコンビニやスーパーなどの「モダントレード」と呼ばれる店舗業態も拡大を続け、特にコンビニには海外からの輸入商品も多く並びます。

私たちシングラは、これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。リアル店舗への販売拡大もご支援いたしますので、成長著しいベトナム市場への進出をご検討でしたらぜひお気軽にご相談ください。