ベトナム人の平均年収は地域や職種によって変動

ベトナム人の平均年収は地域や職種によって変動

ベトナムでは、経済発展の度合いを目安に、エリアごとに最低賃金が定められています。平均年収は32万円前後と考えられますが、それとは別に、都市部と郊外の違いや労働者の技術や就いている職業による格差も念頭に置いておく必要があります。

ベトナム人の平均年収①:最低賃金は上昇中

ベトナムでは毎年、国民の最低賃金を定めていますが、ベトナムの経済発展に伴い着実に上昇しています。ベトナム政府が公布した政令によると、2020年の最低賃金は、月額で平均5.5%引き上げられることになりました。2019年1月1日に改定されたときは、5.3%の引き上げ率だったため、わずかではあるものの前回よりも上回ることになりました。

最低賃金のラインは地域ごとに定められています。経済的に発展している都市部に該当するのが、ベトナム北部ではハノイ市とハイフォン市、南部ではホーチミン市などを含むエリア。このエリアの最低賃金額は、442万ドン(約2万774円)とされ、前回とくらべて5.7%アップしました。

ダナン市やバクニン省など、郊外ではあるものの経済開発が進んでいるエリアは、5.7%アップで392万ドン(約1万8424円)、ハナム省を始めとする開発中の地域は5.5%アップで343万ドン(約1万6121円)とされました。そのほかのエリアは、307万ドン(約1万4429円)で、前回より5.1%のアップ。最低賃金のラインがアップしていることから、ベトナム人の平均年収は全体的に上昇していることが分かります。

※1ドン=約0.0047円
※参考:JETRO「ビジネス短信」

ベトナム人の平均年収②:個人や職業により差がある

2018年に公表されたベトナム労働総連盟の調査結果によると、ベトナム人の労働者の平均月収は553万ドンとのこと。1ドン=約0.0047円で計算すると2万5991円となるため、最低賃金より1万円ほど上乗せされているという具合です。そこから12か月分を算出すると日本円で約31万1892円が平均年収となりますが、現在はもう少しアップしていると思われます。
※参考:ベトナム総合情報サイトVIETJO

しかし一部の労働者の収入は、政府が定めている最低ラインを下回っていると言われています。そうでなくても、ベトナムの1世帯あたりの平均的な生活費は4万円程度ですので、1人の収入で家族を扶養することは困難。そのためベトナムでは基本的に夫婦は共稼ぎで、副業が禁止されていませんので、休日や夜に別の仕事を掛け持ちしている人も少なくありません。

ベトナム人の平均年収は、1か月の給与の12か月分とみなして算出していますが、大手の企業やお店に勤めている人は、基本給のほかに残業手当や勤勉手当、各種ボーナスが支給されているため、実際に得ている年収はさらに多くなります。また、ITエンジニア、高度な外国語話者、パイロットなど特殊な技術を持っている人は、日本円で10万円以上の給与を得ています。そのためベトナム人のあいだには一定の格差があることも念頭に置いておく必要があるでしょう。

ベトナム人の平均年収③:地域による違い

ベトナムでは、どの地域に住んでいるのかにより、平均年収に若干の違いが出てきます。もっとも平均年収が高いのはベトナム北部にある首都ハノイ市です。もともと人件費が高めであることに加え、勤務時間が長めに設定されることが多いことが、平均年収の高さの理由です。

それに対して、経済的発展が著しいホーチミン市で働くベトナム人の平均年収は、ハノイ市とくらべると下がります。南部のベトナム人は、勤勉性にやや難があるとされていることから、勤務時間が短く設定される傾向があります。また、物価がハノイ市より安めであることも、年収が低くなる理由のひとつです。収入を補うために仕事を掛け持ちするベトナム人もいるものの、そうではないと平均年収はさがってしまいます。

ダナンを始めとするベトナム中部は、ハノイ市やホーチミン市とくらべると最低賃金のラインが低く、平均年収も2大都市とくらべると低くなります。条件がいい会社に勤められる人は、ふるさとを離れてハノイ市やホーチミン市で勤めるケースが多いこともその理由。ただしベトナム中部は、企業の新たな進出地としての注目度が高く、IT、観光、製造業等の誘致が積極的に進められています。そのため人件費が徐々に上昇しており、平均年収はさらにあがると思われます。

最後に

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