ベトナムで大人気!日本化粧品ブランドを紹介

ベトナムで大人気!
日本化粧品ブランドを紹介

近年ベトナムの化粧品市場はほとんどが輸入品といっても過言ではないほど輸入化粧品の流入量が増加し、市場規模も拡大しています。
ベトナムでは日本製の化粧品が非常に人気ですが、本記事ではその理由をはじめベトナム化粧品市場における日本製品にフォーカスして解説します。

化粧品の輸入元国と日系ブランド

スタティスタ社の調査によると、ベトナムの化粧品市場における海外ブランドのシェアを国別でみると、
2017年は韓国のシェアが最も多く、次いで日本、フランス、タイ、アメリカが続いています。

また、B&Companyによるオンライン調査では、スキンケア用品で最も利用されているのは洗顔料で94%、
メイク用品では口紅が98%と化粧品を使用する人のほとんどが購入・利用しているという結果が出ています。
その他の美容液やマスカラなどは50~70%程度にとどまっていますが、数年前の調査と比較するとその使用率は年々高まっています。
(※1

現地に住んでいる方の情報によると、日系ブランドではShiseido(資生堂)、Kosé(コーセー)、Kanebo(カネボウ)、Menard(メナード)、SK-IIなどの商品は
大きなデパートで、プチプラブランドのCEZANNE(セザンヌ)、ロート製薬:肌ラボ-極潤、専科、花王キュレルなどの商品はドラッグストアや規模の大きいスーパーマーケットのコスメコーナーで現在購入できるようです。

また、リアル店舗だけでなく、ベトナムではオンラインでの化粧品購入も一般的で大手ECサイトのShopeeやLazada、またFacebookでも日本製の化粧品がよく購入されています。

日本製の化粧品が人気の理由とは?

日本では10年ほど前に “美白ブーム”が起こり今も美白化粧品が注目されています。“肌を白く、若く保つ”効果を謳っている機能性化粧品ではとくに日本製が好まれています。ベトナム人女性は日本から観光に訪れる女性や現地に住んでいる日本人女性の肌を見て、「日本人のように白くて若々しい肌になりたい」という欲求があると考えられています。

ベトナムでの主な移動手段はバイクのため、ベトナム人女性は日焼けに非常に敏感です。気温35℃以上という炎天下でバイクに乗る時は、手袋にサングラス、マスクなどで防備し、長袖のパーカーを羽織っている人もいます。

ただし、UVカットの化粧品を使用するなどの、スキンケアについての知識を持ち合わせていない方も一定数いるため、資生堂などの大手化粧品メーカーがサロン形式での対面販売形式での進出を強化しています。

ベトナムでは、”日本の製品は品質が高く安全である”というイメージが根強くあり、日本製の化粧品はベトナム人女性にとっては高品質の代表格として認識されています。ただし、日本製化粧品への評価は極めて高いものの、一般のベトナム消費者にとってはまだ高嶺の花でありマーケットは一部の高所得者層に集中していることも事実です。そのため、ベトナムの高所得者層とマーケティングを通して上手くコミュニケーションが取ることが重要です。

ベトナムで人気の日本製化粧品ブランド

ベトナム進出している日本の主な化粧品メーカーが、ベトナムの女性からそれぞれどのように受け入れられているか、ご紹介します。

資生堂

ベトナムでは資生堂というブランドの知名度はかなり高く、化粧品を使わない人でも知っているほど人気がある憧れのブランドです。
アイテム別ではベースメイク、フェイスクリーム、アイメイクが売れ筋商品です。
ベースメイクの単品価格帯は500千VND~2,420千VND(2,500円〜12,000円)と高く、韓国の人気ブランドMisshaのベースメイクの価格帯の約2倍になります。(※2
オフィシャルショップや空港の免税品店がありますが、価格が高いため旅行などで日本を訪れたときに購入する人が多いようです。

SK-II

SK-IIは、有名雑誌やサイトなどで数々のビューティー・アワードの受賞実績があり、アジア各国で多くのファンを獲得しています。
ベトナムの口コミでも高く評価されている人気のブランドです。化粧水、美容液、乳液が特に人気があります。

DHC

DHCは、以前からベトナム人女性に広く認知されているブランドです。特にクレンジングオイルの評価が高く、「メイク落としの中で一番優秀である」という口コミが多数あり、評判になりました。その人気の高さから、ECサイトでも購入できるようになり、SNSに多くの投稿が寄せられています。

ここまでに紹介したブランド以外にもベトナムで人気の日本製化粧品は多く、
実際にベトナムのWebサイトでは人気の日本製化粧品がまとめられており、下記の化粧品が挙げられています。

(出所: https://mirachan.kitchen/my-pham-nhat-tot-nhat.html

ベトナムで圧倒的な信頼度のある日本製の化粧品ですが、資生堂などの有名ブランドは一部の富裕層のみへの販売にとどまっており、
有名ブランド以外の商品でもベトナムでは受け入れられているケースもあります。
ベトナムの化粧品トレンドやニーズに合った商品や価格設定がベトナム化粧品市場参入のポイントとなります。

さらに、オンラインでの化粧品購入率が高まるベトナムですが、
口コミを重要視する国民性やネットショッピングの独特なフローに合わせたマーケティング施策の実施が重要です。
有名ブランド以外の日本製品の競合はまだ少ない状況のため、ベトナム人女性の化粧品への関心が高まりつつある今こそが、ベトナム進出のチャンスです。

最後に

私たちシングラは、これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、
日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。

成長著しいベトナム化粧品市場への進出をご検討でしたらぜひお気軽にご相談ください。