ベトナムで英語は通じる?現地の英語事情を解説!

ベトナムで英語は通じる?
現地の英語事情を解説!

ベトナムでは観光地で英語が通じる傾向があるものの、そこから離れると英語でのコミュニケーションが難しくなります。ただし、子どもや大学生など若い世代については、流暢に英語が話せる人が多く見られたり、日本に関わる企業については、英語よりも日本語が通じる傾向があります。今回はベトナムの英語事情について紹介します。

ベトナム人の英語力は個人差がある

近年のベトナムは英語教育に力を入れているものの、個人差が大きいという現状があります。ハノイ、ホーチミン、ダナンなどの観光スポットにある市場や飲食店の店員は、商売用語に限定されるものの英語が通じる傾向にあります。都市部にある外国人向けの高級デパート、レストラン、ホテル、銀行等には、流暢に英語が話せるスタッフが必ず常駐しています。

しかし、観光スポットや都市部から少し離れると、英語でコミュニケーションをとることが一気に難しくなります。郊外であっても、大手のホテルや銀行であれば英語が通じるスタッフがいることがありますが、ローカルな商店や食堂で英語が通じることはほとんどありません。ただし、言葉が通じなくてもフレンドリーなベトナム人は多く、相手がどこの国の人であろうとベトナム語でどんどん話しかけてくるため、コミュニケーションが不可能というわけではありません。

ちなみに、国際教育事業のリーディングカンパニーであるイー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)が、2020年に発表した「EF EPI 英語能力指数」によるとベトナム全体の英語力はアジアの中で24カ国中13位となっており、国全体で見ると英語力が高いとは言えません。


(出所:EF English Proficiency Index (EPI) 2020)

ベトナムの子どもには英語が通じる傾向あり

英語教育に力を入れていることから、ハノイやホーチミンなどの中流以上の家庭では小学校進学前から子どもを英語の塾に通わせていることが少なくありません。そのため、教育環境に恵まれている子どもは日本人以上に流暢な英語を話せる傾向にあります。また、ベトナムでは小学3年生から英語が義務教育科目のため、裕福な家庭でなくても、小学生以上であれば、子どもについては多少の英語なら通じます。年代によって英語力に大きな差があると考えられており、将来的にベトナム人の英語力が大きく伸びることが予想されます。

ベトナムでは欧米やアジアなど外資系企業の進出が著しいことから、好条件の企業の就職を目指して英語学習に力を入れている大学も少なくありません。また、英語圏の高校や大学への留学経験があり、ビジネスレベルの英語が使えるベトナム人も増えています。とはいえ、大学を出ていれば英語が通じるとは限らず、やはり個人差が大きいと言えるでしょう。

英語より日本語が話せるベトナム人も

20代の若者世代に多い傾向ですが、英語は話せなくとも日本語なら流暢に話せる場合があります。ベトナムでは、英語は第二言語の位置づけですが、日本に対する関心が強い家庭では、小学校入学前から日本語を学ばせています。また、アニメやマンガを通じて日本に興味を持ち、初めて本格的に学んだ外国語が日本語だったというベトナム人が多いこともその理由のひとつです。

大手企業で働いているベトナム人であればある程度の英語が話せますが、規模感によってはベトナム語のみ、あるいは翻訳アプリを使ったコミュニケーションのみになると想定しておくのが良いでしょう。一方、日本に関係がある企業であれば、日本語を勉強中の大学生スタッフが雇用されている場合も多く、英語よりも日本語のほうが通じる傾向があります。

最後に

国全体として英語力が高いとは言えないものの、都市部のビジネスマン、子どもや若者世界は英語を話せる人が増えてきているベトナム。ビジネスでのベトナム進出の際にはターゲットに合わせた言語を使用することが求められるので、顧客の英語力や公用語を把握しておくことは重要です。

私たちシングラは、これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。ベトナム語での広告作成やマーケティング施策に関してお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらまでお願いします!