ベトナムの最新インフルエンサー事情

ベトナムの最新
インフルエンサー事情

平均年齢が30歳のベトナムはFacebookをはじめSNSを使用する人の割合が非常に多いことから、SNS上で商品を宣伝するインフルエンサーが活躍しています。日本製の化粧品や健康食品を宣伝する際、現地のインフルエンサーを起用することは有効なマーケティング手法の一つです。今回はベトナムのインフルエンサー 事情について紹介します。

インフルエンサーの影響力が大きい背景

ベトナムでは多くの国民がSNSを使用しており、とくにFacebookの影響力は絶大です。Facebookはベトナム人の生活に浸透しており、情報発信と情報収集ツールとして使用されています。グルメ系、ファッション系、旅行系など幅広いジャンルでインフルエンサーが活躍しており、観光地や食文化を宣伝するために、ベトナム人インフルエンサーを日本に招待する地方自治体の取り組みがあるほど日本の販路拡大に不可欠なメディアとなっています。

最近はFacebookに加えて、インスタグラムやYouTubeを使ったインフルエンサーマーケティングも活発化しています。宣伝するものは店頭やネットで販売している商品がメインですが、販路拡大のための展示会や商談会にインフルエンサーを招待し、商品の情報を拡散させることもあります。

なお、SNSの利用率が高い背景として、インターネット利用者が急増し、人口の約70%がインターネットを利用できるという点やスマートフォンの所持率の高い若者が総人口に占める割合が多い点などが挙げられます。

人気のベトナム人インフルエンサー:化粧品

これまでベトナム人女性はパーティーなど特別な日を除いては、メイクをする習慣があまりありませんでした。しかし最近は、美に対する探究心の高まりや女性の社会進出が進んだことで、日ごろから化粧品を利用する女性が増えています。そのため、スキンケア用品や化粧品に特化したベトナム人インフルエンサーの影響力が増しています。

人気のベトナム人インフルエンサーのひとりがアメリカに留学中の学生であるTrinh Phamです。メイクやスキンケアに加えて、ライフスタイル等を発信しています。チャンネル登録者数は122万人(2021年6月時点)、300万回再生を超える動画もたびたび見られます。Facebookのフォロワー数も50万人と、学生ながら強い影響力を持っています。

https://www.youtube.com/channel/UCew_2F0BKAP4xKQcY38Bjbg

Trang Ngoもベトナムで人気のインフルエンサーです。彼女が運営するチャンネルChangmakeupは登録者数126万人、フェイスブックのフォロワー数は100万人を誇っています(2021年6月時点)。とくに口紅の宣伝を得意としており、口紅関連の企業案件の依頼を多数受けています。

https://www.youtube.com/channel/UC1O0TFY6UMY2RgfrGymiwIw

人気のベトナム人インフルエンサー:健康食品

ベトナムでは日本の食品=健康的という見方が定着しています。ベトナムでは現地や中国で製造された高品質とは言い難い商品が流通していることもあり、日本で製造されている食品が安全安心と考えるベトナム人も少なくありません。

日本の食材や食品を使ったレシピの紹介で、375万人もの登録者数を獲得しているのが、Quynh Tranが運営しているQuynh Tran JP & Family – Cuộc sống ở Nhật(Quynh Tran JPとその家族-日本における生活)。埼玉県川越市在住のベトナム人で日本の食材ブームの火付け役の一人として活躍しています。

https://www.youtube.com/channel/UCfqlEBRWzGJEFOdcL_RJycA/featured

ベトナムでインフルエンサーを起用するには?

ベトナムでインフルエンサーを起用する際、FacebookやYouTubeを使って、そのジャンルに強いインフルエンサーを探します。Facebookならメッセージ、YouTubeなら概要欄に張られているメールリンクから依頼することが一般的です。本人と直接やり取りすることもありますが、有名インフルエンサーの起用にはマネジメント会社を経由する必要があります。

起用のための費用は、インフルエンサーの人気度や影響力により変化します。Facebookの場合、フォロワー数を基準に文字単価が変動し、10万人ならフォロワー単価3円/人、100万人ならフォロワー単価5円/人が相場とされています。

実際に依頼する際は、フォロワー数に加え、ライク数、コメント数、シェア数などから、影響力を総合的に判断することが大切です。日本関連の商品の宣伝を依頼する場合、有名インフルエンサーと比べ影響力が若干少ないとしても、日本ファンのフォロワーが多い人を選んだほうが効果的な場合もあります。

最後に

ベトナム社会は日本以上に共感性が高く、口コミやレビューだけでなく、SNS広告とインフルエンサー を掛け合わせたマーケティングが主流となっています。

私たちシングラは、美容系・ママ系・メンズ・ガジェット系などマイクロインフルエンサーから著名なモデルまで約1,000名のネットワークから最適なインフルエンサーをご提案し、日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。

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