ベトナムにおける健康志向の現状

ベトナムにおける健康志向の現状

ベトナムでは、農薬や排気ガスによる大気汚染の影響から、健康に対する意識が高まっています。とくに子どもの健康に対してかける金額が多いことが特徴の一つです。なかでも日本製は健康に良い商品の象徴として、高い信頼を獲得しています。

また、連日ホーチミンを中心としてデルタ株が猛威を奮うベトナムでは、今後ますます健康への意識が高まることが予測されます。

 

①:若い人を中心に高まる健康意識

 

ベトナムをはじめとする東南アジアでは、衛生環境の問題から、農薬を大量に使用した野菜や不適切な状態で管理されている肉・魚が、路上の市場で売られているといった状況が珍しくありません。

このような環境が当たり前となっていたこれまでと比較し、近年では40代以下の世代を中心に路上で食材を購入することを敬遠する傾向が見られます。

若者を中心とした消費者の傾向では、大手スーパーで食材を買う、オーガニックを選ぶ、専用の洗剤で食材を洗浄する、など、汚染を避ける、もしくは食材そのものへの品質を追求する意識が高まっています。


若い世代を中心に、小中高の授業や大学の講義、留学や就職で触れた他国の取り組みなど、母国の食材が健康に与える影響を強く意識する機会が増えていることが理由の一つとして挙げられます。その結果、かつてとは異なる消費行動をとる人が増えているのが現状です。

 

 

②:子どもにはいいものを

 

健康にいい食材をそろえようとすると、購入費用は2倍さらには3倍に膨れ上がってしまいます。そのため、子どもがいる家庭では、大人は置いておいて、子どもの健康にいいものを与える努力をしています。たとえば赤ちゃんがいる家庭では、富裕層ではなくても、ベトナム製の安価な商品の代わりに、日本製の高価な離乳食を買うことが少なくありません。

また、健康志向の高まりから、高いブランド力を誇る日本の食品も存在しています。子どもがいる家庭で積極的に購入されているのがヤクルトです。類似商品と比べると価格は2倍に跳ね上がりますが、子どもの体にいい飲料として浸透しています。また、ヨーグルトやチーズなどの乳製品も、子どもの健康ために日本製を含む高額なものを選ぶ傾向があります。

 

ベトナム人の健康志向③:日本製=健康にいい

 

ベトナム消費者が食品購入時に重視するものとして、もちろん「価格」が一番ですが、近年では「安全性」が高まりを見せ、また安全性を担保するものとして「原産地」に対する意識が高まっているとされています。

ベトナムでは、特に日本で生産された農作物や加工食品=安全、安心、健康にいいという見方が定着しています。納豆や味噌のような発酵食品に限らず、普通のスナック菓子やチョコレート、アイスクリームなども、日本製=健康にいいイメージという理由で購入するベトナム人が多数います。購入するかしかしないかの判断が、価格よりも安全性が軸になりつつあり、そのなかで日本製が支持されるようになっているのです。

日本製の農作物や加工食品は、農薬や薬品の使用量が少ない、検査体制がしっかりしている、成分表示を偽装しないなど、総合的に高い信頼を獲得しています。このような流れから、農作物や加工食品のほかにも、化粧品、サプリメント、医薬品に対する関心も高まっています。

 

最後に

 

私たちシングラは、これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の企業様のお役に立つことができます。 

成長著しいベトナム市場への進出をご検討でしたらぜひお気軽にご相談ください。