Vietnam Voice!Part1.化粧品市場編

Vietnam Voice!
Part1.化粧品市場編

この記事は当社シングラで働くベトナム人メンバーからベトナムについて生の声を聞き、発信するコラムです。
第1回はベトナム市場における化粧品やメイクのトレンドについてインタビューし、ベトナム化粧品市場を分析しました。

【回答者】

ニャンさん:ハイフォン出身。19歳までベトナムで育ち、来日5年目。現在、東京の大学に通いインターン生として活躍中。 

クインさん:ホーチミン出身。18歳までベトナムで育ち、来日3年目。現在、東京の大学に通い、インターン生として活躍中。

ランさん:ハノイ出身。シングラの社員としてベトナム人としての視点を活かしながら日本企業のベトナム市場進出を支援。

Q1. ベトナムではどのような化粧品が人気ですか?

【スキンケア】

クインさん:ベトナムではSK-II, エスティ ローダー(米), The Ordinary(カナダ), Kiehl’s(米), Paula’s Choice(米), Innisfree(韓)が人気です。化粧品のカテゴリーだとクレンジング、洗顔、化粧水、フェイスマスク、クリーム、ピーリングが人気ですね。

ランさん:SK-II、コーセー、資生堂、花王、クラシエ、シュウ ウエムラなどです。 カテゴリーだとスキンケア全体が人気です。

ニャンさん:The Ordinary、Paula’s Choice、Obagi(ロート製薬)が人気ですね。コーセーと資生堂も友達の間で人気です。

【メイク】

ランさんシュウ ウエムラ、キャンメイク、資生堂、コーセー、クラシエです。リップ、ファウンディション、チックのカテゴリーが人気です。

クインさん:若者には比較的安価な韓国や中国のブランドが人気ですね。30代以上の女性の間では資生堂、Chanelなどのハイブランドが人気です。

ニャンさん:キャンメイクが人気です。

欧米、日本、韓国、中国の化粧品ブランドが主にベトナムで人気ということがわかりました。
幅広いジャンルの日本製化粧品がベトナムで浸透しているのと同時に、
日本製品に対して高価なイメージを持っている方もいるようです。

Q2. 日本の化粧品についてどんな印象ですか?

クインさん品質が良いイメージがあります。

ランさん:クオリティが高いと思います。

ニャンさん:香料とアルコールが含まれている製品が多い印象です。私のベトナム人の友人は日本の化粧品に対して「品質が高く、安全、肌に優しい」と言っている人が多いですね。

日本製化粧品に対して品質が良いと思う人が多いという結果になりました。
日本製品を安全で安心と感じるベトナム人の消費者が多く、肌に触れる製品では特に安全であることが求められています。

Q3. 現地で人気の日本の化粧品はなんですか?

【スキンケア】

クインさん:アクアが人気です。カテゴリーだと日焼け止め、化粧水、クリームが人気ですね。

ランさんシュウ ウエムラ、Obagi、雪肌精、資生堂、コーセーなどが人気です。人気のカテゴリーはクレンジング、洗顔料、ピーリング、化粧水、エッセンス、クリームです。

ニャンさん: NATUREが人気です。コーセーも友達の間で人気ですね。

【メイク】

クインさん:資生堂とシュウウエムラが人気です。

ランさんシュウウエムラ、キャンメイク、資生堂、コーセー、クラシエです。化粧品カテゴリーだとリップ、ファウンディションが人気です。

ニャンさん:チャコットが人気です。友達の間ではシュウウエムラも人気です。

幅広い価格帯の日本の化粧品が人気ということがわかりました!

Q4. ベトナム人のメイクの特徴はありますか?

クインさん:日本のような可愛い系ではなく、アメリカ風の大人っぽい化粧が多いですね。

ランさん:職場にメイクして来るベトナム人は少ないですね。基本的にメイクで力を入れるのは唇と日焼け止めです。

ニャンさん:ピンクトーンなど明るいメイクが好きな人が多いです。私の友達も明るく見えるようにメイクする人が多いです。あと濃いメイクが好きな人も多いですね。

ベトナムの女性にはトーンが明るめで大人っぽいスタイルのメイクが好まれることがわかりました。
ベトナム人のメイクの特徴を理解することは現地で販売する商品選びを適切に行う上で大切です!

Q5. 化粧品はどこで購入しますか?

クインさん:直店で買うか、ECサイトでもよく購入します。

ランさん:ショッピングモール、デパートで購入しますね。

ニャンさん:ECサイトが多いです。友達もECサイトでよく化粧品を購入しています。ショッピングセンターで買うときもあります。

ベトナムの特徴としてオンラインでの化粧品の購買が多いことがあります。実際ベトナム人の化粧品をECサイトで購入している人の割合は27%で、ECサイトでの購入率は日本の21%よりも高い数値になっています。それゆえ、ECサイト上のマーケティング施策が必須です。ベトナムで主要なECサイトはShoppe、Lazada、Sendo、Tiki などです。詳しくはこちらのコラムでもご紹介しています。

Q6. 化粧品についてどこで情報収集していますか?

クインさん:Facebookをよく使います。

ランさん:Facebookとテレビです。

ニャンさん:Instagram、Facebook、YouTubeです。ベトナム人の友人もFacebookでよく情報収集していますね。

やはり、ベトナムではSNSで情報収集する女性が多いことがわかりました。平均年齢が約30歳のベトナムではSNSで化粧品の情報を収集するのが主流なので、
SNS上での訴求が必須です。特にFacebookはベトナム人の間で利用率が非常に高く、Facebook上のマーケティング施策が鍵です。

Q7. 月どれくらい化粧品にお金を使いますか?

クインさん:5,000円くらいです。

ランさん:3,000円くらいです。

ニャンさん:3,000円〜4,000円くらいです。ベトナム人の友達で1ヶ月化粧品に5,000円くらい使う人も結構います。

平均で3,000円〜5,000円程度を1カ月の化粧品代として使うということがわかりました。実際、他社の調査でもベトナム人女性の月額平均美容代支出は3,900円です。ベトナム人女性は平均月収の15%を美容代に充てており、日本人女性の平均月収に占める平均美容代支出の2%と比べ、約7倍の値です。
このことから、ベトナム人女性が化粧品にお金をかなりかけていることがわかります。

・最後に

今回の記事ではベトナム人の方のインタビューをとして化粧品市場の概要とトレンドをご紹介しました。所得が高まりつつある一方で、
偽造品の流通も多いベトナムでは消費者が高品質で信頼できる製品を求めており、高品質の日本製化粧品の需要は大きくなっています。

私たちシングラは化粧品メーカー様をはじめとする日本企業のベトナム市場支援実績が多数ございます。
これまでに培ってきたデジタルマーケティングスキルとベトナム市場でのノウハウを活かし、
日本とベトナムの架け橋としてベトナムでのビジネスを検討中の化粧品メーカー様のベトナム市場進出・拡販を支援します。
 

成長著しいベトナムの化粧品市場への進出をご検討でしたらぜひお気軽にご相談ください。 

 

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